抗酸化物質について

抗酸化物質は人間のサビ止め

活性酸素を除去する効果を持つのが抗酸化成分ですが、抗酸化成分には様々なものがあります。大きく分けると以下の3種類があり、それぞれ活性酸素から細胞を守っています。

水溶性成分:細胞膜の内側または外側の血液や水性の液体の中に存在

脂溶性成分:脂質が主成分である細胞膜に存在

中間的な成分:細胞膜の外側または内側の水性と脂質の境界付近

ここでは活性酸素の働きを抑制してくれる抗酸化作用のある成分や食品について、それぞれの種類ごとに紹介します。

水溶性抗酸化物質

水溶性抗酸化物質は、細胞の外側や細胞膜の内側で働きます。体内に貯めておくことができませんので、定期的に摂るようにしなければなりません。

ビタミンC

柑橘類に多く含まれることで知られています。同じく抗酸化ビタミンとして有名なビタミンEの働きを活発にする効果もあるので、相乗効果にも期待できるでしょう。

ビタミンB群

ビタミンB群のなかでも特にシミ対策として有効なのがビタミンB2とビタミンB6、そしてナイアシンです。

肌荒れを防いでくれるビタミンB2、ホルモンバランスを整えてくれるビタミンB6、皮膚のターンオーバーをサポートしてくれるナイアシンをバランスよく摂りましょう。

ピクノジェノール

松の樹皮から得られるエキスです。抗炎症作用もありますので、お肌のトラブルには強い味方となってくれるでしょう。

 

ペプチド

アミノ酸化合物であるペプチドも、水溶性抗酸化物質の代表格です。シミ・そばかす対策として効果があるペプチドには、グルタチオンやシステインを挙げることができます。

水素水

活性酸素によるDNAへのダメージを軽減してくれることが解っています。

脂溶性抗酸化物質

脂溶性抗酸化物質は、主に細胞膜で働きます。細胞膜の主成分は脂なので、細胞1つ1つを活性酸素からガードするためには脂溶性抗酸化物質の摂取が欠かせません。

ビタミンE

「若返りのビタミン」として知られています。ビタミンCと一緒に摂ると、より抗酸化作用が活性化しますので併せて摂るようにするとより効果的です。

アスタキサンチン

魚介類に多く含まれる天然色素です。最大の特徴は紫外線に強いこと。紫外線からのダメージは肌細胞の老化の大きな原因ですが、これを軽減することが可能です。

コエンザイムQ10

人間の細胞のミトコンドリア内に存在している物質で、日頃から私たちの身体を活性酸素から守ってくれています。ビタミンEの働きをサポートする効能もあるため、併せて摂るようにすると良いでしょう。

リコピン

リコピンはカロテノイドの一種で、トマトやスイカなどに多く含まれる赤や黄色、オレンジ色の色素です。トマトや柿などに含まれる成分です。

 

ポリフェノール

ポリフェノールは、水溶性と脂溶性の中間の構造をしている抗酸化物質です。基本的に水に溶けやすいのですが、脂にも溶けるため細胞膜と水性部分との境界付近でよく効いてくれます。

カテキン

緑茶に多く含まれることで知られます。抗酸化作用はビタミンEの約50倍と言われます。抗菌作用も強いため、炎症を防いでくれる効果にも期待ができます。

大豆イソフラボン

ポリフェノールのなかでも摂取しやすさや効率の良さが特徴です。加工食品からでも充分な量を得ることができるため、毎日の食生活から気軽にシミ・そばかす対策ができます。

アサイー

ポリフェノールが豊富で、その量はなんとチョコレートの5倍、赤ワインの30倍にもなります。また2種類の必須脂肪酸の働きで皮膚の炎症を防いでくれる作用もあります。

ザクロエキス

5千年前から「女性の果実」として美容効果が知られてきた果物です。女性ホルモンによく似たエストロンという成分が含まれているため、ホルモンバランスを整える効果もあります。

ゴマリグナン

ゴマに含まれる成分で、肝臓まで届いてくれるのが特徴です。