カドミウムの人体への影響とは?食品に含まれているって本当!?
普段食べている食品の中に含まれているカドミウムが、人体にどのような影響を与えるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、カドミウムが人体に与える影響や含まれている食品についてを詳しく解説します。
記事の後半では、カドミウムのような重金属の解毒方法についても詳しく説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
カドミウムとは?
カドミウムは、土壌や鉱物などに存在する天然の重金属です。
岩石の風化や火山活動などの自然活動により、土壌や水中に放出されます。これにより、食品や水には微量のカドミウムが含まれています。
カドミウムの人体への影響
カドミウムは腸で吸収され、残りは便として体から排出されます。
腸管で2〜8%吸収され、血液を通じて肝臓に入り、全身に運ばれます。
長期間にわたり一定の濃度以上を摂取すると、「近位尿細機能障害」と言われる腎疾患を引き起こす場合があるため注意が必要です。
しかし、カドミウムの汚染地域の住民を対象とした疫学調査の結果、食品からカドミウムを摂取することでのガン患者の増加は現時点では報告されていません。
カドミウム中毒(イタイイタイ病)とは?
重金属であるカドミウムを過剰に摂取すると、イタイイタイ病とも呼ばれているカドミウム中毒になる恐れがあります。
以下では、カドミウムの概要と原因、症状を詳しく説明します。
カドミウム中毒の概要
カドミウム中毒は、重金属であるカドミウムを過剰に摂取することで引き起こされる症状です。
長期間にわたりカドミウムを摂取し続けると、肝臓や骨、関節の障害や貧血の症状が現れる場合があります。
カドミウム中毒の原因
カドミウムは、体内で解毒作用のある「メタロチオネイン」と融合しますが、摂取量が一定量を超えてしまうと、メタロチオネインによる処理ができなくなります。
その結果、長期的に腎臓の細胞に障害を与えてしまうため、腎機能障害を引き起こす可能性があります。
なお、腎臓の役割は以下の通りです。
- 体内の老廃物や余分な水分を尿として排出する
- 骨を強くするために必要なビタミンDを活性化させる
- 骨髄で血液の細胞(赤血球)をつくり出すのを促進する物質を生成する
腎臓に障害が生じると、これらの機能も低下してしまうため、骨や関節の症状、貧血の症状の発生につながります。
カドミウム中毒の症状
カドミウム中毒の症状は、摂取してすぐに生じる急性のものと、長期間摂取し続けることで生じる慢性のものがあります。
急性の症状は、悪寒や発熱といった全身症状や、腹痛や下痢などの消化器系の症状などです。慢性の症状の場合は、肝機能障害を生じたことによる全身のだるさや疲れやすさ、むくみの症状などが現れます。
また、ビタミンDを肝臓で正しくつくることができなくなるため、骨が弱くなり、腰や手足の関節に痛みが生じやすくなります。
さらに、体内の老廃物や余分な水分が正しく排出されず、尿酸が関節にたまって関節痛を引き起こしてしまうことも。貧血症状も現れやすくなり、全身のだるさや疲れやすさが増します。
カドミウムは食品にも含まれている!
カドミウムは食品にも含まれています。そのため、カドミウムの摂取を完全に避けることはできません。
以下では、カドミウムが食品に含まれている理由や、含まれている主な食品について詳しく説明します。
カドミウムが食品にも含まれている理由
先述の通り、カドミウムは土壌や鉱物などに存在する天然の重金属です。
全国各地にある鉛や銅、亜鉛の鉱山や鉱床に含まれている高濃度なカドミウムが、鉱山開
発や精錬などの人の活動によって環境中へ排出され、一部地域の水田や土壌に蓄積されてきました。
よって、農畜水産物に含まれるカドミウムは、水田や土壌に含まれているカドミウムが吸収され蓄積されたものです。
また、カドミウムは海水や海の底質中にも含まれており、貝類やイカ・タコなどの軟体動物や、エビやカニなどの甲殻類の内臓に多く蓄積されています。
カドミウムが含まれている主な食品
カドミウムは土壌や水などに広く存在しており、米や野菜、果実、肉、魚などの多くの食品に含まれています。
日本では米からの摂取の割合が多く、日本人のカドミウムの1日摂取量の約4割を占めていると推定されています。
参照:厚生労働省:「食品に含まれるカドミウム」に関するQ&A
カドミウムはタバコにも含まれている
タバコの煙の中にはカドミウムが多く含まれているため、喫煙する人はしない人と比べカドミウムの摂取量が多くなります。
厚生労働省の「食品に含まれるカドミウムに関するQ&A」によると、タバコに含まれるカドミウム(約1~2μg/本)の約10%が喫煙により肺に吸入されるとのことです。さらに、吸入されたカドミウムの約50%が体内に吸収されると、1日に20本喫煙する人は、毎日約1~2μgのカドミウムを吸収すると推定されています。
カドミウムは体内に蓄積する
厚生労働省の「カドミウムの毒性評価に当たっての検討事項について 」によると、「カドミウムは、出生時にはほとんど体内に蓄積されていないが、加齢に伴い徐々に体内に蓄積される。」と記載されています。
人体には約30年も残留すると言われており、年齢や食事を重ねるごとにカドミウムが蓄積されます。
カドミウムの摂取を減らすために気をつけること
食品に含まれているカドミウムを摂取することが、健康への悪影響につながる可能性は低いと言えます。
しかし、軟体動物(貝類、タコ、いか)や甲殻類(カニ、エビ)の内臓には高濃度のカドミウムが含まれているため、偏った食事にならないよう注意しましょう。
同じ食品を毎日食べ続けるなどの偏食をせずにバランスのよい食生活を送ることにより、いつまでも健康に過ごすことができます。
重金属を解毒する方法
鉛・ヒ素・カドミウム・アルミニウム・水銀などの重金属は、知らないうちに体内に蓄積されています。
というのも、これらの重金属は大気や化学肥料、化粧品、洗剤、農作物など、身近なところに含まれているからです。
ここでは、重金属を解毒する方法を解説します。
タバコを控える
タバコにはカドミウムだけではなく、以下のような体に害のある物質が含まれている
- ニコチン
- タール
- 一酸化炭素
ガンや循環器疾患などにつながる恐れもあるため、控えるのがおすすです。
半身浴をする
38〜40℃のぬるま湯に20分程度つかり、体の芯から温めましょう。
そうすることで血行がよくなり、新陳代謝が活発になります。、体内の老廃物が汗と一緒に排出され、利尿作用も高まります。
水分をたくさん取る
1日2リットルを目安に水を摂取しましょう。
水をたくさん摂取すると利尿が促され、毒素や老廃物の排出につながります。
特に、水分が不足しやすい起床時や睡眠前、スポーツ後、入浴前後は水分補給を十分に行いましょう。
バランスのよい食生活を心がける
バランスのよい食生活をすると、腸内環境の改善につながります。
特に、毒素を排出する効果のある酵素を積極的に摂取しましょう。
酵素は有機栽培や無農薬、無添加の食材に多く含まれていますが、熱に弱いため調理の際は注意しましょう。食物繊維を含む野菜や発酵食品も、デトックス効果があります。
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