カドミウムとは?毒性や含まれているもの、解毒方法を解説

カドミウムは普段食べている食品だけでなく、顔料や電池などのさまざまなものに含まれています。

カドミウムの過剰摂取は、カドミウム中毒(イタイイタイ病)につながる恐れもあるため注意が必要です。

本記事では、カドミウムが使用されているものやイタイイタイ病について、カドミウムのような重金属の解毒方法などを詳しく説明します。

カドミウムを簡単解説

カドミウムを簡単解説

 

カドミウムは、鉱物中や土壌中などに存在する天然の重金属です。

米や野菜などの農畜水産物にも蓄積しています。高濃度のカドミウムを長期にわたり摂取すると、カドミウム中毒(イタイイタイ病)や腎臓の機能障害を引き起こす恐れがあります。

カドミウムはさまざまなものに使用されている

カドミウムは「亜鉛族元素」で、亜鉛と同じ「ベースメタル」に分類されます。

低融点でサビにくく、銀白色の光沢をもつ性質や中性子を吸収する性質を持っています。

以下では、カドミウムが含まれているものについて解説します。

  • ニッケルカドミウム電池

ニッケルカドミウム電池は大出力放電が可能で、サイクル特性がよく、過充放電に強い特徴があります。また、密閉構造であるため、振動や衝撃にも耐性があります。

  • 顔料

美術工芸の分野で使用される顔料にはカドミウムが含まれており、既に練り上げられた絵具として扱う場合よりも粉体として扱う場合のほうが危険性が高い傾向にあります。

  • メッキ

海水に対する耐食性がよく、クロメート処理品のはんだ付け性もよいため、航空機部品や船舶部品、電機部品に使用されています。

  • 太陽光パネル

カドミウムは光吸収の性能に優れています。

コスト削減の面から、太陽光パネルにカドミウムが使用されています。

  • はんだ

はんだは、接合部の金属表面にはんだと接合金属の合金層をつくることです。

一般に販売されている糸はんだにはフラックス(ヤニ) が入っており、フラックスが金属表面の異物や酸化膜を取り除き、よりよいはんだ付けに導いてくれます。

なお、カドミウムやビスマス、インジウムなどが含まれるはんだは低温はんだと呼ばれています。

カドミウムは食品にも含まれている

カドミウムは食品にも含まれている

 

先述の通りカドミウムは、土壌や鉱物などに存在している天然の重金属です。

米や、野菜、果実、肉、魚などに含まれており、特に日本人は米からの摂取の割合が1日のカドミウム摂取量の約4割を占めていると推定されています。

また、カドミウムは海水や海の底質中にも含まれており、貝類、イカやタコなどの軟体動物や、エビやカニなどの甲殻類の内臓への蓄積量が多い傾向があります。

食品中のカドミウムの規制

国内でカドミウムの基準値が設定されている食品は、米と清涼飲料水及び粉末清涼飲料です。※以下の表参照

以前の米(玄米及び精米)の基準値は1.0 mg/kg未満でしたが、国際基準の設定を受け今の基準値に変更されました。

 

食品

基準値

米(玄米及び精米)

0.4 mg/kg以下

ミネラルウォーター類を含む清涼飲料水

(原水)

0.01 mg/L以下

ミネラルウォーター類を含む清涼飲料水

(製品)

検出してはならない

粉末清涼飲料

検出してはならない

 

なお、国際基準は以下の表の基準値となっています。

 

食品

基準値

穀類(そば、小麦、米を除く)、ばれいしょ、豆類、根菜、茎菜

0.1mg/kg以下

小麦、葉菜

0.2mg/kg以下

その他の野菜(鱗茎類、アブラナ科野菜、

ウリ科果菜、その他果菜)

0.05mg/kg以下

精米

0.4mg/kg以下

海産二枚貝(カキ、ホタテを除く)、頭足類(イカ及びタコ)

2.0mg/kg以下

ナチュラルミネラルウォーター

0.003mg/kg以下

食塩

0.5mg/kg以下

 

カドミウムの毒性

カドミウムが体内に入ると腎臓に蓄積します。カドミウムを過剰に摂取してしまうと嘔吐や腹痛、急性肺炎などを引き起こします。

 

また、カドミウム濃度の高い食品を長年にわたり摂取すると、近慢性閉塞性肺疾患や肺気腫、慢性尿細管障害などを引き起こす可能性があることがわかっています。

カドミウムの公害「イタイイタイ病」

カドミウムの公害「イタイイタイ病」

 

カドミウムを摂取することで引き起こされるイタイイタイ病について詳しく解説します。

イタイイタイ病とは

日本の四大公害病の一つであるイタイイタイ病は、大正から昭和正20年代にかけて富山県の神通川流域で発生した公害病です。

患者が「イタイ、イタイ」と泣き叫び、苦しんだことから名付けられました。

汚染された川や農地は、長年の努力により今では美しい水と大地に戻りましたが、患者救済や健康調査は今でも行われています。

イタイイタイ病の原因

イタイイタイ病の原因は、神通川の上流にある神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されカドミウムによる汚染です。

川の水や汚染された農地に実った米などを食べたことで、濃度の高いカドミウムが体内に入り、イタイイタイ病が引き起こされました。

イタイイタイ病の症状

イタイイタイ病の症状は、腰や肩、ひざの痛みから始まります。

そして、症状が重くなると少し動いただけでも骨が折れてしまうようになります。

これは、カドミウムが人の体に入ることで腎臓の働きが悪くなり、強い骨がつくれなくなってしまうのが原因です。

また、全身を痛みが襲うため、一人では動くことができず寝込んでしまいます。寝込んでからも食事を取ることができ、衰弱して死に至る方もいたということです。

カドミウムを解毒する方法

カドミウムを解毒する方法

 

日本人のカドミウム摂取量は、食品由来を中心に1人1日平均30μg/日から50μg/日程度と推定されています。

WHOが設定している暫定耐容摂取量のぎりぎりの摂取量です。

タバコを控える

タバコを吸うと、食品から摂取するカドミウムと同じくらいのカドミウムを摂取すると言われています。

また、タバコにはカドミウム以外の有害物質も多数含まれているため、できるだけ控えるのがおすすめです。

ミネラルを積極的に取る

カルシウムや鉄などのミネラルが不足してしまうと、カドミウムの毒性が出やすくなります。

バランスのよい食事を心がけ、カルシウムや鉄などのミネラルが不足しないようにしましょう。

魚類は内蔵を除いて食べる

魚介類の内臓には、比較的多くのカドミウムが蓄積していると言われています。

そのため、内臓はできるだけ取り除いてから食べましょう。

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